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意味のある差別化(Shin)

会社の経営戦略を考える際に、他社との差別化が重要視されますが、企業によっては、ホントに意味のある差別化になっているのか疑問です。

そもそも差別化とは、競合と比べて顧客を獲得するための方法であるため、「差別化するポイント=他社では補えない顧客のニーズをつかんでいる、かつ、その顧客のニーズが大きい」である必要があります。


都心部にあるコンビニAが、近くのコンビニBから顧客を奪うために飲み物を充実させたとします。

これが意味のある差別化になるためには、徒歩10分圏内がターゲットとして、その範囲に“飲み物に対する感度の高い顧客が多い”ことが条件となります。
飲み物の種類が増えるほど便利になるように思いますが、あまり気にしない顧客が大半じゃないですかね。
彼らからすると、コンビニAもBも“同じ”ようにしか見えません。


では、出来立てのお弁当が食べられるようになったらどうでしょう。

コンビニで昼食を買うビジネスマンは多いです。いつも冷めたパンやおにぎりを食べるのではなく、たまにはあったかくて美味しいお弁当を楽しみたいと考えますよね。既存のお弁当も、レンジでチンできますが、出来立てに比べると味が落ちます。
だからこそ、この差別化戦略には意味があり、顧客からするとコンビニAとBは“違っている”ように見えます。


でも、このような意味のある差別化を考えるのは非常に難しいのが現実。
だからこそ、安易に「うちは差別化できている」と考えてしまうのではなく、「本当に意味のある差別化になっているか?」を自問することが重要なんです。


以上です


Shin