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新しいテクノロジーを導入すればいいという風潮(Shin)

最近の自動販売機は、かなり進化しています。
特に、タッチパネル式の自動販売機って、よく見かけますね。でも、あれって本当に必要でしょうか。
 
ボタン式のタイプと比べて、購入時の手間が減るわけではないですし、購買意欲が増すわけでもないです。
タッチパネル式にした分だけ、無駄なコストがかかっています。
 
 
このような事例は、他にもあります。
 
 
ユニクロが、首都圏のネット通販で即日配送できるように準備しているそうです。
 
服が即日配送されるって、なんか便利そうですね。
でも、本当に効果はあるんでしょうか。
特に、「ユニクロの商品を、数日後ではなく即日に受け取ることでメリットを感じる人はいるのか。」という点が問題です。
 
例えば、飲食や雑貨であれば即日配達の価値は分かりやすいです。
・今晩のおかずの材料を買いに行く暇がない人
・急な飲み会に必要なお酒やつまみを調達したい人
・レポート課題、仕事に必要な本をすぐ取り寄せたい人
などです。
 
では、服を即日配達してほしい人って、どれくらいいるんでしょうか。
まだ、パーティなど良い服を着ていかないといけない予定が急に決まったケースなら分かります。
でも、ユニクロの商品は、いわば”生活必需品”なんです。
 
即日配送を可能にするということは、それだけ物流システムに投資を行わないといけません。
しかも、昨今は配達人員の不足のため、配送費が高くつきます。
このようなコストを払ってまでも、即日配送は目指すべきものなんでしょうか。
(何か別の目的があって導入するということなら、考えられなくもないですが。)
 
 
新しい技術の導入には、何かしらの目的が必要です。
また、その目的を達成するための最適な手段が新しい技術の導入である必要があります。
自動販売機にタッチパネルを導入すること、ユニクロが即日配送を目指すこと。私は、これらが本当に必要な取り組みだとは思いません。
 
みなさんは、いかがでしょうか。
 
Shin