S&Kのブログ

世の中の思い込みを検証していくブログ

固定観念について(Shin)

第一弾として、“固定観念を覆すこと”の価値について考えていることを書きます。

 

PayPal創業者のピーター・ティールは、問いかけます。  

「世界に関する命題のうち、多くの人が真でないとしているが、君が真だと考えているものは何か?」  (ピーター・ティール『ZERO to ONE』より)

“Tell us one thing about the world that you strongly believe is true, but that most people think is false. If this belief shapes the way you live, tell us how.”

  

これは、若者の起業支援を目的に彼が行っているプログラムの応募書類の質問です。

ティールは、競争よりも独占を好みます。競争によって疲弊するのではなく、まだ誰もが価値を認めていない問題に取り組み、そこで圧倒的に独占できる事業を行うことに真の価値を見出しています。

 

既存の価値観に従って生きる。こういう生き方も間違ってはいないでしょう。ただ、面白みに欠けると思います。

逆張りの価値観を持ち、それを成し遂げるにはどうすればいいかを突き詰めて考え実行する。これが、私が理想とする生き方です。

 

でも、逆張りの生き方はリスクが大きいのでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。

確かに、難しい前提に立つほど乗り越えるべき壁は多くなるでしょう。

しかし、逆張りだからこそ良い面もあるのではと考えています。

 

ニコニコ動画で有名なドワンゴ川上量生さんは、こう語っています。  

「間違った前提に立っているので、たくさんの理屈が必要になる。ただ、論理の量が多ければ多いほど現実を正確にエミュレートできるようになる。」

(川上量生『ニコニコ哲学』より 一部文言修正)

  

逆張りの価値観を持って生きようとすると、立ちはだかる壁が多く、また、見えやすいため、乗り越えるために必要な論理を嫌でも考えるようになります。その分、うまくリスクを回避することができるようになるのです。

“正しい”前提に立っていることに甘んじている方が、突然のリスクには弱いのではないでしょうか。

  

固定観念を覆すこと」とは、それ自体に価値があり、また、リスクを回避して未来を見通しやすくするための処世術なのではと思います。

 

以上です。

 

Shin