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従順であるな、素直であれ part2 (Koara)

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前回の記事では素直さと従順さの違いについてお話しました。人の意見をまずは聞きいれ、そのうえで自分の頭で考えるのが大切だとお伝えしたと思います。そこで、今回は私がそんなことを考えるにいたった経緯についてお話したいと思います。

と大げさに前置きしたものの、実はそんなに大した話ではありません。

きっかけは、私自身が

「素直さに欠ける」

というフィードバックを受けたことです。

あれは私が就職活動をしていた時でした。とあるベンチャー企業の面接を受けていたのですが、無事に最終選考まで進むことができ、社長と直接お話しました。

面接の内容自体は「今までの自分の人生を振り返りながら紹介する」というものでそれなりに話せたという感触だったため、そこそこに満足して帰路につきました。

ところが後日メールで連絡が来て、結果は不採用。その時に一緒に伝えられたフィードバックが上記の

「どことなく素直さに欠ける」

というものでした。正直、このフィードバックを最初に読んだ時の感想は

「え?」

っていう感じでした。今まで生きてきて、自分は素直じゃないという感覚は持ったことがなかったので、このフィードバックには頭が完全に?になりました。いったいどこの受け答えから、そういう印象を持たれたのかすら分からなかったのです。

例えば「分析力が低い」「説明力が足りない」といった評価であれば、自分では十分なつもりでもまだまだだったんだな、などと思えたと思うのですが、漠然と素直さと言われても、どこをどうしたらいいのか全く分かりませんでした。社長さんの話を頭ごなしに否定したとか、話をさえぎったとかいう記憶もなかったので・・・。

ところがもっと驚いたのはこの後で、この話を友人何人かにしたところ、全員が

「いや、合ってんじゃね?」

「社長さん、よくわかってんじゃん」

というリアクションだったのです。ここまで来てやっと

「え、自分ってそんなに素直じゃないの?」

と思って、いろいろと考えたことをまとめたのが前回の記事です。

まぁ、結論としては私が思う素直と、他の人が考えている素直は違うもので、他の人の素直っていうのは私にとっての従順に近いな、というものでした。(もっとも、こんなふうに素直に受け入れないところが、まさに素直さに欠けるのかもしれませんが・・・笑)

たぶん、社長さんと話していた時も、社長さんの意見を丸飲みはしなかったと思います。「私はあくまでこう考えています」とか「私はこう感じていました」などの自分なりの感想や意見は伝えた記憶があります。そういう姿勢って見方によっては生意気ですし、素直じゃないと思われるのではないかと思います。

友人といる時も、いろいろアドバイスをもらっても結局最後は自分で決めています。アドバイスに従うときもありますし、やっぱり必要ないと思ったら従いません。ですので、「素直じゃないな」と思われても仕方のない部分もあるかと思います。

ですがやっぱり、従順になれと言われてもなりたくないですし、自分なりの素直を貫くしかないのかなと思っている今日この頃、というより常日頃です。

 

Koara