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S&Kのブログ

世の中の思い込みを検証していくブログ

ビジネスにおける成功法則?(Koara)

Koara ビジネス書

「成功する人がやっている生活習慣」

「成功する人は何を考えているのか?」

「成功する秘訣」

などといった本は時代を問わず人気です。電車の広告や本屋の店頭、ネット広告などで見かけたことがある人も多いと思います。

こういった本が人気になるのはわかります。誰だって失敗するよりは成功したいと思うでしょうし、そのためには成功者の話を聞くのは良いことのように思うでしょう。

しかし、ここに落とし穴があります。成功について学ぶために、「成功者の体験」や「成功者の法則」を聞くことがよいとは限りません。

一般にこういう本には二つのパターンがあります。成功した著者が自分の経験について語っているものと、著者が何人かの成功者に取材して、共通法則を見いだし、語っているものです。

しかし、どちらも成功者についてしか語られていません。なぜなら、失敗した人は本を出せないし、インタビューを受けられたりもしないからです。

そして、ここにこそ問題があります。成功した人の習慣が本当に成功につながるのかどうかは「失敗した人が同じ習慣を持っていないか」を調べなければわからないのです。

 

想像してみてください。もしもこういった本の中に

「僕は毎日水を飲んでいたから成功できたんだと思います!」

などというフレーズがあったら、みなさんは

「なるほど!じゃあ私も毎日水を飲もう!」

となりますか?・・・おそらく、ならないですよね?

「え、水・・・?で・・・?」

となる人が多いのではないでしょうか?では

「私は毎朝1時間早く起きて、自分のための勉強をしていました!」

というのはどうでしょう?おそらくこちらのほうが納得できる人が多いのではないでしょうか。

 この二つの違いはまさに納得のしやすさにあります。水はみんな普通に飲んでいるけど、早起きは確かに成功する人がやっていそうだな、ということです。

 

 しかし、早起きが本当に成功につながるかどうかは、成功している人や失敗している人のうち、実際に早起きしている人が何人いるのかに依存して決まります。

例えば、成功している人が100人、失敗している人が1000人いるとします。そして、その中で早起きしている人が、成功者で90人、失敗者で10人だとすると、確かに早起きと成功の間には関係がありそうですね。(あくまでも「ありそう」というだけで本当にあるかどうかは細かくデータを分析しなければわかりませんが)

しかし、もしも失敗者の中で早起きしている人が900人いるなら、早起きして成功する確率も失敗する確率も大して変わらないことになります。この場合「早起きは成功に必要」とはいえないですよね?

ですが実際に本を書くのはその100人なので、それらの本の中で「早起き」について多くの人が触れていると、本当に早起きに意味があるように感じてしまうのです。早起きしながらも失敗した900人のことについては触れられじまいです。

 

つまり、「失敗したひとだって同じようなことをしていたのではないか」という視点を持って読むことが大切です。

誤解していただきたくないのですが、成功体験・法則・習慣について語った本が役に立たないと言っているわけではありません。しかし、そういった本で語られていることを妄信するのは非常に危険です。

 ビジネス本に関するこの手の思い込みは様々な原因があるので、このブログでも何度か触れていきたいと思います。

 

Koara